2006-07-14 01:00:00+09:00
読 . mixi . 松尾理也

『ルート66をゆく: アメリカの「保守」を訪ねて 』 松尾理也

mixiレビューから転載

音楽ファンならたとえば映画「ブルース・ブラザーズ」やあるいは「イージー・ライダー」で特定のイメージがあるやも、のアメリカ中西部。かつて、ジョンのキリスト発言のとき、もっとも派手にBeatlesのLPを燃やしたのもここのバイブル・ベルトだったはず。

この本は、そういうイメージだけで語られがちな中西部を走るルート66に沿ってルポしたもの、そういえばルート66もある意味ではイメージ先行の存在。そこを実際に走って、中西部人らしい人たちの話を聞いていくと、個別のトピックだけだと、どうして今の世の中に?と思うようなことでも、それなりな裏付けというか伝統の中で形作られてきたという事がわかるような気がする。

バイブル・ベルト、ボーン・アゲイン・クリスチャン、創造説、インテリジェント・デザイン論、シチズン・ソルジャー…。

結果的には世界を左右するブッシュ政権を下支えする事になっている故に無視できない存在である「赤い州」の人々の価値観や意見。著者の立場は比較的それに共感的に感じられるが(僕にはちとそれはムリ)、報告としては貴重だと思う。

しかし、世の中にはいろんな人がいる…。