2006-12-06 01:00:00+09:00
聴 . mixi . caravan

『ロッキン・コンチェルト+3』 Caravan

mixiレビューから転載

いわゆるプログレというジャンルを集中的に聴いてた数十年前、Caravanはなぜか、これに入ってる"The Dabshong Conshirtoe"(18分ある)をエア・チェック(笑)して聴いたくらいだった。基本的には気に入っていたのだが、そこからさらに先に進まなかった。思うに、僕が英国(欧州もほぼいいのだが)ロックのアイデンティティだと思っている、(黒人音楽を主たる要素とする)アメリカン・ミュージックの影響を多大に受けつつ自国の音楽的伝統をも踏まえて行くという姿勢が、スタイルとしてあまりはっきり感じられなかったからではないかと思う。

しかし、ちょっとしたきっかけで最近あらためてこれ(原題は"Cunning Stunts")と、代表作といわれる"For Girls Who Grow Plump in the Night"や"In the Land of Grey and Pink"を集中的に聴いているのだが、きちんと「ナマったアメリカン・ミュージックとしてのロック(褒め言葉です)」になっていて、納得。

"Cunning Stunts"はヒプノシスのジャケットにもよくあらわれている通り、以前よりソリッドでノリよく作ってある、バンド内の自然なスタイルの変遷と、当時の産業的要請(プログレが商売になることもあるとみんなが気づいた)などがからみ合った結果だと思われるのだが、当時同様な音楽的変化を行ったバンドのなかでも質が高いと思う。

まだまだ、聴きそびれてる中におもしろい音がある、と感じさせてくれる一枚。