2007-03-15 01:00:00+09:00
読 . mixi . ソニア・シャー . 岡崎玲子

『「石油の呪縛」と人類』 ソニア・シャー、岡崎玲子

mixiレビューから転載

いつの日か石油は枯渇する、そのときのために代替エネルギーを…、てな議論がされるようになってはや30年以上、いまだにその目処は立っているようには見えない。本書でも言及されているが、サウジの石油がピークを過ぎたという観測がもっぱら。

環境を破壊し、産油国の社会を破壊する石油と石油産業。「なくなるのも地獄だしなくならないのも地獄」なんて思うが、考えてみればそう思うのも一方的に石油の恩恵を享受するだけの立場にいられるからなのかもしれない。

後半、水素、エタノール、メタンハイドレートなど、注目される代替エネルギーでも、炭素放出は止まらないとする章まで読むと、さらに暗澹とする。

翻訳としては、詳細な注が残されているのはとてもよいのだが、ページの関係か、改行されずに詰め込まれているのが実につらい。多分、著者が直接取材した内容はそれほど多くないと思われるので、余計に注が見たいのだけど。