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3.66点 ( 3人中)
2004小学館網野 善彦
貼っときたい写真はこの本にあった。昭和30年代の平の海士の写真。最初にぱっと見た時は単なるおじさんの写真にしか見えなかったんだけど、後であれ?と思って何度か見返しているうちに、この体、おじさんにしちゃすげーじゃん!と思い至った。
同時に沖縄やフィリピンにいったときにそこの男達に感じたなんともいえないしなやかさが甦ってきたのだった。こんな中にいたら絶対自分なんか目立てないな~というような敗北感の混じった賛嘆の念 w
魏志倭人伝の末廬國の箇所に「好捕魚鰒深淺、皆沈没取之。」とあるが、それが邪馬台国の昔だけでもなく、北九州だけの話でもなく、東アジアの海洋地帯全体に (場所によっては今に至るまで)永きに渡って存在した生活スタイルなのだということが、なにか一瞬にして了解できてしまったのだった。
網野によれば「沈没」込みの海民の文化はどうやら北九州から太平洋岸はついこのあたりまで及んでいたらしい。今では想像するのも難しいが、しかし、僕にはそういったことが、何か今自分の暮らしをも気持ちよくしてくれるのを感じざるを得ない。
でも、なぜでしょう? ちなみに僕は素もぐりでなんか取ってくるなんて浅い海でもできませんが(爆
ま、まじめな話、網野善彦をこれから読んでみようと思うなら、これじゃなくて「日本論の視座」「日本の歴史を読みなおす」歴史好きを自認する向きなら(まあ読んでいるだろうけど)「無縁・公界・楽」「異形の王権」から入るのがいいと思います。