- 『 石油を読む: 地政学的発想を超えて 』 藤和彦
現在の石油に絡む国際情勢を冷静に認識し、パニックに陥ったりせずに問題の所在を明らかにするという目的では非常に有意義な本だと思う。
そもそも大資本を背景に化石燃料に頼った文明を維持するという前提に疑いを持たないとすればそれで終わるだろうが、たとえば、以前にレビューした『石油の呪縛と人類』等の問題意識は、まずその前提を破棄したい、ということではないのだろうか。
その意味で最終章で提示される「新しいエネルギー戦略」がもっともだとは思わないのだが、それはまた別の問題だろう。