2008-02-05 01:06:00+09:00
日記 . mixi

杉山登志のCM

mixi日記から転載 id=705242918

最近ドラマになった影響もあるのでしょうが、結構YouTubeでも観られるようになっているのですね。

まあ、同時代を経験していない人にしたら、観ても「なんでこれがそんなに凄いんだ??」ってなりそうですが。

カチンコ

資生堂 影も形も明るくなりましたね、目

『のんびりいこうよ』のCMがあまりにも状況にハマり過ぎてたため、すっかり有名になってしまいましたが、やはり、このCMのイメージが強烈です。後半のは俗に『図書館』と呼ばれている一編で、これをはじめとして、資生堂のサンオイルやビューティケイクその他の映像には、ずいぶんとドキドキさせられたものです。

せいぜい小学校高学年のガキが『アクエアビューティケイク』って言葉を覚えちゃうんだから、そのインパクトが想像できると思いますw

まあ、このCMに関して言えば、おそらくそこに出てくる少年が自分より年上であるにもかかわらず、自分は女性にこのような視線を受けることはないであろうなあ。なんて人生って不公平なんだ!と、悲憤慷慨した思い出も強いですがw

まあ、後になって杉山の事を知って一番びっくりしたのは、昔から「すげー」と思ってたCMのほとんどが、実は同じ人によって作られていた、ということだったのですが。

それらの一連の資生堂のCMから。

カチンコ

資生堂ナチュナルグロウ

これを観た直接のターゲットである若い女性は、いったいどう思ったんでしょうかねえ。 僕は子供心に「おんなのひとってこうやっておおきくなるんだ~!どきどき」と思っていましたw

中年になって直接的利害が薄くなってくるとあらためて、そういうある種のぽわ~っとしたどきどき感がまた強くなってくる気がします。

カチンコ

資生堂ナチュナルグロウB

これはまあ、いわゆるCMっぽい感じの映像ですが、コマ割りとか、なんともどきどきさせるものに満ちていて、音楽で言えば「三分間のプログレ」みたいな印象です。

しかも、息苦しい印象をも与えかねない結末に、意味不明の中年のおじさんのカットが入り、なんかそのまま宙吊りになったって感じさせて終わる。

そういうところはもう今のCM映像ではあり得ないんでは。

カチンコ

資生堂 1973年「春の化粧品デー」 CommentsAdd Star

この映像もとてもよく覚えていて、それまで断片的なイメージとして受け入れていたものを、ある一つの塊として受け入れて「あ、一つだったんだ!」と感じました。

当然当時は杉山のことは知らなかったので、その塊をなすものは即座に「資生堂」というブランドと結びついたわけですが…。

前田美波里、秋川リサのどきどきもののCM映像が見つからなかったのが残念。

これ以降、20歳くらいまでは、だいぶCMにはまっていたように思いますが、映像全体として刺激を受けるようなものには、あまり出会えなかった気がします。

小林麻美の「マイ・ピュア・レディ」くらいかなあ。 でもあれは小林麻美が良かったんだよなw

まあ、あらためて観ると、これは高度成長期でいまだ、男性の女性に対する一方的な幻想が男性にも女性にも受け入れられた時代だからこそなのかなあ、とも思います。

そいう意味では、たとえばこの時代に既に撮られていた、たとえばゴダールの映画に出てくるアンナ・カリーナのような女性像ではなくて、女性が観たらうっとおしいと思うのかも知れないですね。僕が無条件にハマれたというのは、年齢的にも、現実の女性というものに接していないガキであったという要因も大きいのかも。

残っている記事などを読むと、杉山自身は、女性に対してはかなり一方的で古風な視線で接していたようですが、しかし、作品の上でも、晩年のキューピーのCM(これも僕はかなりどきどきした)なんかは、それまでの女性像から踏み出すようなものを撮っていたと思うし、そういうところは、資生堂の「ボディサーフィン」なんかをはじめとして、実はもとからあるんじゃないかと感じます。

以上は蛇足です。 まあ、こういうのが許される時代だったのでしょうね。