- 『 人類史のなかの定住革命 』 西田正規
たとえば、人類史における画期を、「人類革命 - 類人猿から人類への移行」、「農業革命 - 農耕の始まり」、「都市革命 - 都市文明の成立」、「精神革命」、「科学革命」とする考え方がある。
筆者はこれに対し、遊動生活に対して定住が起きたことを革命と考える。
定住は必ずしも農耕とセットにはならない。むしろ、この考え方からすれば、農耕の開始、および都市文明の成立は定住革命の結果としてとらえることができる。
注意すべきなのは、筆者はそうして『定住革命』概念を立てはするものの、遊動に対して定住を明確に優位に置くわけでないということ。
むしろ、遊動生活を研究することで現在の定住を基礎にした文明の限界を考察しようとする。