2008-10-11 00:33:00+09:00
日記 . mixi

バブル崩壊?

mixi日記から転載 id=959713748

巷では、東証株価が暴落し5年ぶりに9000円割れ、円ドル相場は1ドル100円を切る円高、全世界的に金融が混乱のここ最近。

「不景気」「恐慌」「リセッション」…

景気は循環するものだから好況があれば不況もあるわけだけど、実は今回の好況時(もう終わったといっていいと思うけど)、いや、バブル崩壊以降の何度かの好況時に不思議に思っていたことがあって、どの好況も僕にはバブルに見えたんだけど、世の中にはあまりそういう雰囲気が感じられなかったこと。

いわゆるバブル期(1986~1991)のときは、これが実体経済から遊離したバブルであって、いつまでも続くはずはなく、終わりがくるのだ、という漠然とした認識は誰にもあったと思う。バブルの恩恵を受けた人たちの回想を読んでも、それはわかっているのだけれどなんとなく操り人形のようにそれにのって動いていた、というものが多く、それはとても実感にぴったりくる。

しかし、新たな経済構造または経済外要因(技術革新や社会の変化)のきざしは確かに見えなくはない、けれど、バブル以降の好況期がそのおかげかといえばまったくそんなことはなくて、IT革命にしても技術、あるいはそれがもたらす社会像のヴィジョン、というのは既に揃っていたわけで、IT革命期に起きたのはその経済的な実体化と社会への埋め込みだけだったという感が強い。それが適切だったのか、完全に終わったのかもまだわからない。

僕がGoogleに抱く期待と懸念、というのもその辺から出てくるわけだけど。

それはともかく、戦後の高度経済成長期というのは、よくも悪くも成長は実質的だった。伸びる需要に供給を対応させていけば自然と成長する、という時期が70年代に終わり、目立った好況期をつくるにはバブルしかない。それを戦後の日本人が初めて体験したのが、86年からのバブル期だったため、その時代を生きた人々に独特の経験をさせたということなのだろうか。

個人的には、好況に恩恵を受けるような生き方はしていないので、どの好況期も別に多大な実質的恩恵があるわけでもなく、たんにほろにがく甘酸っぱいだけ。若干仕事がにぎわったって実質的なものではなく、単に景気循環の故なら、そんなものだ。

何を書こうとしていたんだっけな?ああ。

逆にいうと行動経済成長期を知っている多分ほとんどぎりぎり最後の世代だと思われる僕ら、あるいはそれより上の世代にとっては「好況」という言葉は、自分には全然関係なくても、そういう意味ではなにがしかの実質感があるのがふさわしいのではないかと思う。

その意味ではバブル以降のいわゆる「好況」ってのは好況でもなんでもなかったような気がするし、今回のも(多分そうとう大きなものになるだろうが)要するに「またバブルがはじけた」くらいのことではないのかな。

ただし、だからといって、今のカジノ的、ゲーム的な実態経済から遊離したマネーゲーム的資本主義がいちがいに悪いとは思わない。信用をベースとした資本主義システムは理想ではないものの、現実のオプションとしては今のところもっとも有効だと思う。これをうまく使うしかない、というのが実感だ。

では、うまく使うというのはどういうことかということだけれど…。

今のところは、資本主義を社会に浸透し食い尽くす存在のままにしておかず、そのドライブ要因である利潤追求の質を変えていかなければならないだろうなとしか、僕にはいいようがない。

それが、外から見て、資本主義を社会に埋め込むのか、あるいは資本主義に経済外要因を意識的に組み込むことになるのか、は、わからないし、おそらく資本が表示する経済的価値そのものは変わりようがないわけなので、万人が認識する経済的価値の質そのものを変えていかなければならないのではないかなあ。

同じ100円でも、質の違う100円があり、短期間に他からの搾取度合いを大きく得られた100円と、誰にも関係ない1円を100年かかって集めた100円のほうを誰もが追求したくなる、というような世界w

しかし、同じ価格ならば質的には差がない、というのが資本主義の大前提だから、これは無理だなw

まあなんにせよ、とにかく毎年GDPが増えなければいけない、というのはそもそも間違ってるんじゃね?まではいかなくとも、成長率を極小にして持続できるほうが偉いんだ、くらいのことはみんな思ってもいいような気はするな。で、同じく持続しつつ、必要とあれば成長率を極小マイナスにして、誰もつらくなく経済規模を小さくできれば、またそこから成長できるじゃんねw

不況になって大騒ぎすることがなくなるというのは、同時に好況になっても大騒ぎすることがなくなるということなのだろうと思う。

そういう意味ではバブル崩壊以降、少なくとも一般の人は好況になっても大騒ぎすることはなくなった気はする。大騒ぎしているのは一部だけ、だけど、大騒ぎしていなかった人が、しなかったんじゃなくてできなかっただけじゃないか、という疑念もまたある^^;

とりとめないなあ。

まあ、好況の恩恵は受けられないけど、だいたい不況の影響は真っ先に受けるわけだから、ちっとそろそろしみじみしてかからないと。

最後は茨城の方言で〆ましたw

P.S.

「好況の恩恵は受けていない」と書いているけど、実際にはやっぱり受けているんだろうな。未経験の分野に進出したり、かろうじてメシが食えるというのも、それがバブルとはいえ好況期に重なったからこそで、そうでなかったら今頃ホームレスになっているかもしれないし。

まあ人からは「何やっても食っていけそう」と変にうらやましがられたこともある僕だから、それでも生きてるだろうとは思うがw

さらにP.S.

現状分析については、具体的にはいろいろと書き漏らしていることがあります。まあ、今回は、実感からダイレクトにヴィジョンに結びつけたということで。

ただ、BRICSに代表される新たな巨大市場の出現を前にして、従来の成長概念のまま突き進めば、一時的には世界的大好況の可能性もあるけれど、その後には大変なことになるのではないだろうか。今回のリセッションには、そういう不安も反映しているのではないか、という気がしてなりません。

二酸化炭素削減の問題(それが実質的に「問題」であるかどうかはさておき)でもそうですが、しかし、だからといって、アーリースターターであるわれわれ先進国側がやり方を変えずにおまえらだけ綺麗にやれ、ってのも無理な話です。

その意味でも、新たに拡大した世界市場を整備することは、同時に、資本主義そのものをより洗練されたものに変えていくことでなければならない、と思える。

さらにさらにP.S. (笑)

まあ、非常に基本的なことだけど、株安や円高がイコール不況ってことではないのは、いうまでもない。実体経済に他にめだった成長要因がないままに、金融要因に引っ張られていた。その紐が切れちゃった、ってことだと思いますが。