2009-05-15 22:13:00+09:00
日記 . mixi

Stuffのこと

mixi日記から転載 id=1167946578

で、僕等の世代からすると泣く子も黙るStuff(だよね?w)、なんですが、実際のところ今はどうなんだろう?

Gordon Edwards/Richard Tee/Cornell Duplee/Eric Gale/Chris Parker/Steve Gaddというメンバーは、実は、当時も(まあGaddは当時からスターだったかな?)かなり玄人好みのセッションマンで、あちらでもバンドとしてブレイクしたわけでもなく、日本の場合はなんであれほど崇められたのかってくらい、一時は人気があった。

某FM番組の影響?なのかどうかはともかく。

もちろん、それぞれ素晴らしいミュージシャンなので、個々のプレイを堪能できる名盤はStuff以外にたくさんある。それは今では(Jazz-Funkブーム以降かな)それなりに適切な扱いを受けて、聴きたければいくらでも聴ける。

Cornell DupleeならKing Curtisのライブとかソロの"Teasin'"とか、Richard TeeならPaul Simonのバックとかね。

だけどもこのメンバー(Chris Parkerは体が弱かったとかでしょっちゅうツアーを休んでたみたいだけど)が集まった時の演奏ってのは、また別格でして。

カチンコ

Stuff - Steve Gadd-Richard Tee--Groovin' 1976

この動画のステージは多分最近出たらしいDVD/CDと同じ内容ではないかと思うが、僕はまだ手に入れていないのでわからない。曲は"foots"。

今これを聴いて思うのは、Gaddが若いってこと。というか、他のメンバーのgrooveに比べると、ばたばたしてるというか乗っかっちゃってるというか、懐が大きくなってないんだね。当時神様みたいに言われてて僕もライブで見たときは目が点になったけども…。

もっとも若さというより基本的なノリがこうなのかな。当時Stepsのライブで来日したとき、上田力か誰かが見に行った人の間で「GaddのドラムがSwingしてねー」と論争が起きたみたいなことを書いてたけど、確かにそういうノリではなくて、むしろ16と8の中間くらいのところで馴染むようなタイミング、というのが基本のような気はする。

だからQuincy Jonesなんかが便利に使ったんだろうかね。

それはともかく。

しかししかししかし。じゃ、このメンバーでGaddだけ名のあるドラマーに変えたらもっと気持ちよくなるかというと絶対そんなことはなくて、この組み合わせだからいいんだよなw このバタバタ感がないと、ひたすらリラックスしちゃってホットにならないんだと思う。

そこは他の四人がやっぱり凄くて、まるで落ち着きのないやんちゃな子供をあやしつつなだめつつ、遊ばせたいところで遊ばせて、自分も決めるところでは決める、という組み合わせの妙。

Chris Parkerとのツインドラムだと、こちらの安定感とGaddの暴れ具合とがいい感じで馴染むんだけども、スタジオ盤やもっとリラックスするライブならいいけれど、Gadd一人ドラムの時は、特に次の動画のような曲だと、聴いてて、一瞬にして腰が浮いて立ち上がっちゃうようなときがある感じがたまんねーなと思わせる。

カチンコ

Stuff's Stuff

http://www.youtube.com/watch?v=G2z47z9J0Xk

埋め込み不可だったのでリンクからどうぞ。

この頃だとまだGaddもリラックスしきれていないのかなあ、後になるともっと目がすわってくるもんねw

日本でのライブ盤"Live Stuff"だと、"Signed, Sealed, Deliverd, I'm Yours."からピアノ・ソロからドラム・ソロを挟んで盛り上がっていく"Stuff's Theme"。しかし、このピアノ・ソロ、いつもだいたい同じパターンで決して複雑なことをやってるとは思えないんだけど(この辺ピアノ弾きはどう感じるのか知りたいところだけど…)、何回聴いても胸がアツくなるというかウルウルしてくるというか、これは、ほんとなんなんでしょうね。

それと、当時はなんか偉そうなオッサンだなくらいしか思わなかった(嘘)Gordon Edwards、実はこのバンドのリーダーだそうで、動画をみてても目で仕切ってるのがわかるけども、あらためて聴くとほんとこの人のベースは凄い。

音色もいいしノリもいいしちゃんと弦をハジく音がしているし、ピアノソロの前、みんなで突っ走るところのアタマの突っ込み具合とか、アクセントの音の立たせ方とか、絶妙じゃん。ほんとベースで引っ張るってこういうことだろうな。

アレンジや編成の複雑化に伴って、こういうベースはどんどん歓迎されなくなってきてるけども(究極はただのシンセ・ベース、まあそれはそれでいいんだが)、これを見ているとやっぱり無性にベースが弾きたくなる。古いかな?古くて結構w

この時代のベーシストというとChuck Raineyなんかが神様で、彼も凄いし大好きだけど、僕はやっぱりこっちだなあ。

しかしいいよなこういう風な音楽でのつながり方。 これなら人前でやらなくてもいいかも(?)

セッションもさあ、Bluesやスタンダードもいいんだけど、エレキで歌わないでやるならこういうのやろうよ~。別に理屈的には難しくないんだから。聴いて知ってればいいだけの話なんだからさあ。"Foots"だってほぼコード二つだし。

ピアノがいないか(泣

そのピアノのRichard Tee。これはやっぱりEllingtonですよねえ。

Elligtonianたるところを見せたGaddのドラムスとのデュオの動画で。

カチンコ

Richard Tee & Steve Gadd - Take The A Train (1983)

Stuff。

今調べてみたら、一時は"Live Stuff"さえCD出てなかったのに、今は前述の'76年のライブとか新しいのまで出ているようなので、ぜひ聴いて涙してくださいませw