世界的な景気後退がどうなるか、数週間前には底打ち観測がもっぱらだったが、今週に入ってその観測を持ち越してるのはどうやら日本だけで、米国、欧州ともにさらに警戒を要する、景気先行き不透明感強まり、欧州ではドイツはじめ底打ちはまだ、場合によっては二番底に陥るリスクがあるという。今日は世界的に株価も軟調、まあこれは調整かも知れないけど。
それこそ週単位で見方は変動するし、それぞれプロパガンダの面もあるかも知れないが、景気上がろうが落ちようが、現状では世界的な産業・経済構造を改良する動きがないわけだから、下がれば現状としてしんどいし、上がれば先行きまたしんどいことになるんじゃないの、という気もする。
現状世界経済がゾンビ状態だとして(僕にはそう思えるのだが)何度もしんどく上下しながら、少しずつでも構造を改善していけるかなんだろうな。
今はグローバルな金融の問題がクローズアップされているけど、それとは別に、生産と再分配の面で改善できるか、ということ。
でないと、そのうちカタストロフか?w
21日ワルシャワでのジョージ・ソロス発言。
― 明らかに(危機の)最悪期はすでに過ぎ去った。これまでの危機とは異なるが、ひとつの時代の終わりを示している。これまでのシステムは市場が独自にバランスを取り戻すことができ、システムが自動的に調整しているという誤った推定に基づいてきた。
と、現在の経済危機の特異性を強調。って、この「これまで」ってたかだかここ30年くらいのハナシじゃねーの?それも、喉元過ぎれば熱さ忘れるのと羮に懲りて膾を吹くののくりかえしだろう、ってのはおいといて。まあソロスは簡単に言っているんだろうが。
― 国際市場を保持するために国際的な規制が必要。容易ではないが、できなければ周知の通りグローバリゼーションは崩壊するだろう。
だろう。
しかし、グローバリゼーションというのは、どうも人に夢を抱かせる言葉だなあ。 その弊害や趣味の合わなさはあるにしろ、じゃそれが崩壊すればいいかというと、とてもそうは思えない。
グローバリゼーションを"Planetary"とか言い換えたりするのも要するにグローバリゼーションそのものは否定せず昇華しようという試みではないのかな。
世界全体を人体と考えれば、脳とか胃とか肺とか、内臓をローカルとすれば、グローバルなものは血管とか神経になるのかね。もし内臓がばらばらにあったらそれが機能するのはとても大変だろうし、他の臓器がどうなっているのかを知ることもできないし、それぞれの機能をシェアできないだろう。
しかし、かといって血管や神経そのものに何かがあるわけでもない。血液は内臓が作ったものを他の内臓に運ぶだけだし、神経が伝達する信号は脳や体内のセンサから発せられたものだ。 グローバリゼーションの理想は、地球のあらゆるローカルが同様に尊重され、ローカルがローカルなままで地球全体に何かを与え、さらに受け取ることができる、ということだろう。
それは世界のアメリカ化なんかであるはずがない。
しかし、ジョージ・ソロスって人は興味深い。ハンガリー生まれなんだ。J.V.ノイマンもハンガリーだし、あの辺怪しいなあ。
調べてみたら、Paul Simon、Mark Knopflerとかがハンガリー系だったり。
ここ数年、経済成長を論議するのに「潜在成長率」というのがよく登場するようになった。
たとえば「GDPギャップ」というのは、
― 経済全体の供給力に対して実際にどれだけの総需要が存在するかが、重要な決定要因であると考えることができる。この「経済全体の供給力」と「総需要」の乖離のことを、一般にGDPギャップ(output gap)と呼んでおり、…GDPギャップの算出に必要な「経済全体の供給力」と「総需要」のうち、「総需要」は実際のGDPそのものとみなすことができる。一方、ここでいう「経済全体の供給力」とは、その時々に現存する経済構造を前提にした供給力であり、一般に潜在GDPと呼ばれている。
http://www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research/ron0301a.htm
この「潜在GDP(の変化、かな)」が潜在成長率。
たとえば、過去を振り返ってGDPギャップを算出してみて、あのときは経済過熱だったのねとかバブルだったのね、とか言ってみることができるわけなのか。
また一方で、これを未来に適用して、安定的な経済成長の指標にしようとする向きもあるらしい。
実際、ある時点での潜在成長率なるものが正確に計算できれば、要するにそれに近い成長率を達成できるような政策なりなんなりを取れるわけで、…て、それって計画経済じゃないのかいな?
まあ計画経済だからダメとは言わんが…。
いろいろ見てみるとなんか算出方法がえらくざっくばらんな気がしてほんとかよ、って思う。 というか、算出方法自体に、なんつーか世界観によって左右される要素が大きすぎる気がする。
もっとも、算出方法もいろいろあるらしいが、実際に世界観のぶつかり合いと化しているわけではなさそうで、そこはみな似たり寄ったりで、食い違ってるのはその後の部分のように思えるが。
この辺もうちと調べてみたいのだが。
しかし、↑のページでは近年の日本の潜在成長率は1%程度で、実際の成長率はそれを下回る、と書いてあって、そうだったっけなあと思ったが、大体、今の世の中ってのは成長率1%で収まるようにはできていないらしい。だいたい、最低でも2~3%くらいは成長しないと、誰もが大慌てってことになるらしい。
それが前提になっているから、やたら少子化対策が叫ばれたりする。潜在成長率には労働人口が効いてくるからだろう。
だけど、それってそもそも本末転倒じゃないのかねえ。
で、とりあえずメモで。
http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007661.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%88%90%E9%95%B7
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/0598eae0a34de84f6bfee3e216b59aec
http://www.nikkei4946.com/today/0606/09.html