- 再エネ業界、日本はどれくらい遅れている?/飯田哲也氏「再エネ100%へ疾駆する世界と立ち後れる日本」(おまけ)座談会「地域における営農型太陽光発電」
- 再生可能エネルギーに10年前には考えられなかったイノベーションが実現している
- コストが下がり続けて今や原子力はもちろん化石燃料を凌駕するに至る
- 太陽光+蓄電池は遅くとも10年以内には石炭火力より低コストになるだろう
- 世界で起きているこの潮流にのるなら日本でも2030年にガス火力+再エネ化、 2050年には100%再エネ由来が可能
- しかし日本では未だに再エネは高い、不安定というのを口実にして、 いっこうに転換が進まない
- 基本は(太陽光|風力)+蓄電池、それ以外は地域の事情に合わせて展開が現実的
- 世界のパラダイムはベースロードから柔軟性へと転換しており、 日本もこのパラダイムシフトが必要
- 世界各地で起きているブラックアウトもその観点から見るべき、 それらの経験から周波数調整を蓄電池が担う体制が進んでいる
- 水素やガスもこの中で活用の道がつけられており、 一気にグリーンに進む(もちろん日本以外の話)
- 日本では制度設計の問題で太陽光やFitが発展的に展開されていない(復活望み薄)
と綺麗にまとめていただいた講演。
政策形成の著しい劣化の状況を「権限が集中しているのに能力・知識がない、 執行を丸投げするから現場がわかっていない」、とあっさりまとめていただいて、 ま、そういうことだよねと納得。 海外の政策官僚はPh.Dがあたり前、対して日本はそんな人はほとんど居らず、 高度知識化社会に対応できていない、というのもなるほど。 これはなかなか直らんだろうなあ、やっぱり沈むだけか。
蓄電池は「プラスチック電池」と言っていて、そんなのあるのかと思ったら ポリマー電池のことらしい。 これの改良をTeslaがもの凄い勢いでやっていると。 バッテリーが使えるようになって普及すると材料の資源問題が無視できなくなる と思うんだが、その辺りはまた別の勉強ネタか。
- 有機高分子電池(プラスチック電池) jst.go.jp