雨の多い日々、目の前の川を眺めているうちに そういえば上流はどうなってたんだっけ? という思いが脳裏に浮び、Google Mapを眺めていたら、 鎌北湖という湖があるのに気がついた。
調べてみると戦前に農業用につくられた人造湖らしく、 ダム形式は中心コア型アースダム…、ダム? ダムがあんのか。
ダムといえば最近は水害に絡んで取りあげられることも増え、途端に どんなところだか見ておきたくなった。 川べりではあるが、部屋は三階だし駐車場は裏の高台だし、それほど心配する必要は なさそうだが、それでもなにかの拍子に目の前水びたしなんて可能性があるなら いちおう心の準備はしておきたい。 つい先日も隣町で大雨の被害のニュースがあったようだし、というわけで出かける。
湖までは丁度部屋の真裏に今はゴルフ場になっている、 中世に竜ヶ谷城があったという(ここは城主がはっきりしないとか謎の多い城らしい) 小山を越えたらすぐ、車なら10分もかからない距離である。 途中、歩いても大したことない距離でこういう景色になるのは嬉しい。
着いてみるとなるほどいかにも人造湖な鎌北湖。 時おりツーリングのバイクが来るくらいで人もまばら、散在する建物は廃墟が多く、 それが逆にのんびりしていて落ち着く。
おそらく地元の釣り客がいくらか、確かになにかが居るらしい。
とはいえ、熊はごめんだな熊は。
部屋の建物の管理人によれば、熊や猿は見ないが鹿はみたことがあるといっていて 楽しみにしているのだが、クマ鈴なんてこの辺のホームセンターで売ってたり するのだろうか。
湖のほとりのこんな森を抜けて上に出ると公園になってるらしいのだが、時間がなくて 今回はパス。
アースダムというのは要するに溜池を作る時の一般的な型式らしい。 いわゆる「ダム」なイメージの建造物はないが、それなりに人の手が入っている感じでは ある。
四季折々に見所はありそう。
どのくらいの雨で溢れるのか崩れるのかなんてまったく見当もつかないながら、 いちおうこの目で確認できたということで、 意味のわからない安心を得た一日であった。
しかし、また別の道を下って戻ってきて、あれ?なんか部屋の前の川と方向違くね? とまた地図を確認したら、ここから流れ出す川はまた別の川であったというオチ。
部屋の前の川を遡るとこれはこれでまた見所があるらしい。
そこはまた後日としよう。