- 『 レゲエ入門 』牧野直也
これからの季節、冬にはレゲエですw
それはともかく、この本はレゲエの入門というだけでなく、音楽に関する(少なくとも日本の)書籍一般と比べても出色だと思う。
というのは、レゲエというリズムが肝の音楽の変遷を解説するのに「○●○○」というようなリズム表記を使って、フォーマリスティックなアプローチを貫いていること。音楽は情念でなく音という物理現象でできているのに、なぜ印象批評みたいな本ばかり読まされるのか、別に高尚な音楽理論の用語を使わなくてもそういうことはできるはずでは?と思っていた僕にとっては、みんながこういうアプローチで書いてくれたらいいのに、くらいに思った。
レゲエの流れというと、大きくはジャマイカとイギリスに分かれると思うのだが、各記述はきっちりしていていいのだが、通して読むと、各地域の連関がいまいち掴みにくいように思った。そこを何か工夫できればいいのかとも思うが、世界史の教科書だって各地域の連関はずたずたに記述されてるし、なかなか難しいのかなあと思う。