- 『 ジャズ・マンとその時代: アフリカン・アメリカンの苦難の歴史と音楽 』 丸山繁雄
あとがきに「現役のジャズ・マンの視点からのジャズ史を」とあるように、全体の構成はアフリカン・アメリカンの故郷であるアフリカの音楽・文化の分析から、植民地主義、続く帝国主義時代における奴隷制代表される彼らに対する抑圧から生まれたジャズの歴史を概観したもの。
ジャズとしては、サッチモ、エリントン、ベイシー、パーカー、マイルスあたりを中心に書いている。
リロイ・ジョーンズあたりを頻繁にひきながら記述されるジャズ史も十分「現役ジャズ・マンからみたジャズ史」になっていると思うが、本当の白眉は序説ともいえる第1章。
ジャズだけでなく、ブルース、R&B、ファンクとそれらアフリカン・アメリカン音楽の影響で生まれた音楽のフォーマリスティックな分析には必須の概念が満載。
英語で歌う人は読むべき。
日記に補遺 があります。