なにげなくTVを見ていたら、車のCMでこの曲が使われていてちょっとびっくり。
Sha La La La Lee / Small Faces
ただしCMに使われていたのは新しい録音のカバーで女性ボーカルの、あたりさわりなく聞きやすいものになっている。
Steve MarriottのSmall Faces。日本では同時代にはあまり紹介されていなかったようで、解散後もしばらくはロックファンの間ではいわゆる「お子様ランチ」バンドとして評価が低かったらしい。
そういえば「ロックファン」という言い方と「洋楽ファン」という言い方があるけれど、その違いってかなり根本的な違いがあるような気がする、どちらかといえば僕は洋楽ファン的なのだろうなあ、というのはさておき。
それが変わってきたのは、Punk/New Wave時代のModsリヴァイファルあたりからで、Paul Wellerがrespectを表明したりして、再評価されるきっかけになったらしい。
実際僕が彼らをはじめて聴いたのもその頃で、あっという間に嵌ってしまった。
彼らの傾向は概ねこの曲のようなシングルヒット中心の前期、Deram/Decca時代と、アルバム志向を強めた後期、Immediate時代、となるのだが、再評価後はあまり同時代では受けが良くなかったらしいImmdeiate時代の音源がもてはやされるようになったように思う。
実際その頃の音も、Marriottの次のバンド、Humble Pieを予感させるような部分もあって聴き応えありなのだが、ガキの活きのよさ爆発の前期の音は何ものにもかえがたいもの。
この曲は、その中でも初期のヒット曲だから、観てもわかるように、若くてアツくて、生意気で、子供じみている。歌も演奏も荒削りだし。だけどめちゃくちゃかっこよくて、それは、そういう若さももちろんだけど、そのスタイルを変えずにHumble Pie、そしてその後と、黒人音楽を含めたアメリカン・ミュージックへ傾倒を深めていくことができただけの歌、演奏の技術的なポイントを掴みえた耳のよさ、愛情と探求心があればこそだろう。若い頃のStonesやSmall Facesは、それをはっきり認識できていた。もちろんBeatlesも。
そして、自分が歳を取るほどに感じるようになったのは、この探求者Steve Marriottの、マッチョをきどったような荒々しい雰囲気の底に、探究心のあるミュージシャンらしからぬ(笑)、他者への思いやりとかやさしさがあって、それが音にも現れているのではないかということ。
ちょっと試行錯誤的に思えないでもない共同体主義的な彼のバンド人生、その素晴らしい歌とギターにもかかわらず、音楽的にはどこか不徹底な感じを与えるのは、それゆえであり、もしそうなら、ロック・ミュージシャンとしてはたとえばStones、Who、Led Zeppelinに並ぶ評価を獲得できなかったとしても、自身としては、それなりに良かったのではないかという気がする。
考えるとそれもまた、いろいろと思いを呼び寄せることではあるけれども、それもそれとして。
僕の場合、22~3歳で彼らの音に触れ、Paul Wellerが10代でデビューしたことを知っていた身としては、最初聴いたときから、これはもう自分にはできない音楽なんだ、と強く思わざるを得なかった。しかし、やりたいという気持ちが消えるわけでもなかった。
それは僕にとっての大問題だったのだけれど、もっと大問題なのは、50歳が見えてきた今でも、相変わらずその気持ちに変化がなく、むしろ強まっているということだw
もう、自分ながらにあきれる。
体も気持ちも鍛え続けないとな(汗
さて、今日もこの曲歌ってくるかな弾き語り個人練習…。