ボーカル。 Benjamin OrrとRic Ocasek。 片やベース弾き語り、片やギター弾き語り。
高校生の頃、別のバンドをやってたBeatles好きの弾き語りベーシストがある日言うには、"Lark's" King Crimsonはバンドアンサンブルとしては理想的だと。つまり少人数のバンドアンサンブルなら、ベースが歌うのが一番よい、ということを言いたかったらしい。
僕も当時から歌だけのメンバーが居るバンド、っていうのはぜんぜんピンと来なかったので(ZeppelinとYesは別だよ。まあ、Yesはみんな歌うバンド、って感じだったけど。)、なるほどそんな見方もあるのかねえ、と思ったわけだが。そういえば彼はBeatlesファンだったにもかかわらずBeatlesのように各人がっぷり、ハモりあり掛け合いありのボーカルのスタイルにはあまり興味がなかったように思う。
"Lark's" CrimsonにE.L.&P.、Policeだったもんな。
そういう意味では僕ははじめから終わりまでBeatlesな人なので、口があるやつは歌え、のモットーで行きたいのは昔から。
で、何をやったら一番楽しく歌えるか、なんてことも考えたりしたわけだけどw
しかし、当時からぼんやり思っていたのだけど、レベルの違いは置いておいても、ギター弾きながら歌うのとベース弾きながら歌うのとでは、ベースのほうが不自由なんじゃないかなとは思っていた。
それはなんというか同じバンドのベースの歌とギターの歌を比べるとなんかそんな気がするわけ。
上記のOcasekとOrr、Paul WellerとBlues Foxton、Todd RundgrenとKasim Sulton、Jack BruceとEric Clapton、もちろんJohnとPaul、後誰がいるだろ?
こう並べてくると、なんとな~くイメージが湧くんだけど、どうもベースで歌の人のほうが、なんか恵まれないというか、よく言えば損をしている、悪くいえばぱっとしないという気がする。
もともとそういう人がベースに行くのか?それともベースという楽器がそれを強制するのか?
最近は両方あるような気がしている。
たとえばベース弾き語りの人の歌はだいたいこんな感じになるわけで。
Let's Go (The Cars)
ベース弾きながら歌うBenjamin Orr。
Cars - My best friends girl 1978
こちらはギターのRic Ocasek。
ちゃんと歌っているのはもしかしたらOrrのほうかも知れない。けど、キャラとしてはもう一声出したときからRicの勝ちだよね(泣
これが、果たして単に才能の違いということなのか、ということなんだけど。
思うに歌うという行為には、アンサンブルと対決するとか、逃げ回るとか、我関せずとうろつきまわるとか、そういうところがないと聞き手に届かない部分というのがあるんじゃないかなあ。
あるときにはアンサンブルなんかまったく気にせず勝手に盛り上がれるような自由さというか身勝手さwが必要なんじゃないかと思う。
しかし、なんつったってベースはアンサンブルのキモだから、自由になったり身勝手になったりはあんまりできないのだ。ベースの幸せはそういうところにはないw
そういう役割の人が歌うと、どうしてもその役割を全うできるような歌い方になってしまうのではなかろうか。
だいたい「なんでこんなベース弾きながらこんな歌が歌えるんだよ~(泣」と思える数少ない人であるPaul McCartneyでさえ、ギターやピアノ弾き語りのときとベース弾き語りのときとでは歌い方が違うと感じる。
まあ、だからこそかっこいいんだけど。
Stevie Wonderはなんでもできるけど、多分ベースと歌は一緒には録音しないだろうと思うんだよな。
どーも、よくも悪くもベース弾き語りはうまいかもしれないけど歌としては面白味に欠けるというか、一言で言えば「カタい」歌の人が多いように思う。
まあそれでもベースを選んだんなら、その人にとってはそれがいいんだろうし。
あ
あともうひとつ気がついたことが。
どーもベース弾き語りの人は良くも悪くもカッコつけたがりに見える人が多い気がするw