過去に読書中であった。
『 明治洋食事始め とんかつの誕生 岡田哲 (講談社学術文庫) 』
2024-07-27T13:12:00+09:00
以下転載。
「明治洋食事始め」とあるように、明治維新後の日本が西洋料理を取り入れ、 牛鍋、あんパン、ライスカレー、コロッケ、そしてとんかつと、 日本人の舌に合った「洋食」を産み出してきた道筋を辿る。
とんかつが「洋食」に入るのか、洋食屋のトンカツは洋食とするしかなかろうが、 とんかつ屋のとんかつはむしろ和食といいたくなるように思うが。 西洋料理から和食の一角を占めるに至った、明治以降でのもっとも成功した例がとんかつか、 と云ってみたくもなるところ。牛鍋に関連するすき焼きに至っては僕の頭の中では完全に和食である。
少ないページ数の中にトンカツはじめ各料理や料理店の歴史が簡潔にまとめられていて重宝する本である。