って、別に煽ってるわけでなく、昔実際にやってたわけでもない(なかったよな…)がw
単にこの曲に引っ掛けただけでして。
Do It Again by Steely Dan live Midnight Special 1973
今からするとSteely Danつーとやっぱり"Aja"、"Gaucho"のイメージが強いんだろうが、それまではこういう感じ。彼らといえばその洗練された、というか、ヒネッた、というか、聴くとめちゃめちゃかっこよくて気持ちいいんだけど、どんなだ?と音取って見るとめちゃめちゃヘンテコで頭抱えるという曲を思い浮かべるけども、この頃だと、ノーマルに流すところとヘンテコなところがある程度分かれてたりして、少しは取っつきやすいのでは。
しかし、彼らの曲作りのスタイルは、実は一貫していて、DonaldもWalterもオールドジャズや古いR&Bのマニアで、そういう音楽を手本にしてるんだけども、いわゆるバークレイメソッドみたいな出来合いの音楽理論を勉強したわけではなくて、とにかく聴きながら楽器をいじりながら、こんなハーモニーがここに入るじゃん!てな感じで作っていたらしい。
それが、"Katy Lied"あたりからどんどんソフィスティケイトされて行くのは、レコーディングアレンジをするにあたって、彼らの手探り手作り的なハーモニーを、出来合いの理論でコード進行に翻訳して、スタジオミュージシャンに渡してある程度プロデュースもする、てな存在を使うようになったかららしい。
確か、まずRick Derringer、次にLarry Carlton。 たとえば"Aja"のレコーディング用のスコアは確かLarryが書いたのがSteely DanのWebに載ってたように思う。
そんなわけで、後になるとヘンテコなところは、出来上がったものを聴いてるだけだと、どういうネタからできたのかわかりにくい。その頭で同じように彼らの初期の曲を眺めると「やっぱ昔からヘンテコじゃん!」となりがちだけど、たとえば楽器を持って、ただコードフォームを動かすままに合わせてみると、結構「なんだよこれが最初かいw」ってなることもある。
"Do It Again"にしても、実はAメロはGmの1コードだし、サビは元がCm7/Dm7/Ebmaj7/Dm7で、キメの「ジャーン」がD7(ジミヘンコードにもなるか)と、当たり前の3コードに毛が生えた程度、Bluesだったらたとえば"Thrill is gone"的なハーモニー感のコード進行とそんなに変わらない。
それがなんでこういう風にミョーに気持ちよく聞こえるかというと、一つはトニックのGm7に、ギターがある意味強引にドリアン系のスケールを乗っけて押し切ってる(Santanaとか好きなあなた、よくやるでしょ?w)のと、サビの基本のコード進行に対するベース音がずれてて、いわゆるアッパーストラクチャー的な響きになってるから。
オン・コードっていうのかな?僕も理論は駄目なので用語は間違ってるかもしれないけれども、ま、しかし、言葉や理屈で考えると高尚そうだけど、要するに、曲作る時に左手でベース音を押さえて右手で対応する単純なコードを押さえて流してみて、左手だけちょっと上か下かにずらして弾いてみたらめちゃめちゃ気持ちよかった、ってだけのことじゃないかと。
誰でもやったことあると思いますがw
多分、Donaldはそうやってピアノをいじくってるうちに、をーこれはあの曲のあの部分みたいだ!とか、あの曲の雰囲気に似てる!とか嬉々としてやってるうちに、そういう引き出しを増やして行ったのだと想像する。
Beatlesと一緒じゃんね。
要するにRock'n'Rollってのはこれなんだよ。てな能書きはおいといて、だから、こういう曲をやろうと思ったらベースと、あるいは鍵盤がいたら鍵盤の左手だけは全体の響きを損なわないように気配りをするとして、ウワモのは単純なコード進行だと思ってやればいいんじゃないかと思う。
その中で、今度は演奏する人が持ってる引き出しの中から何か出してきてぶつけたら、さらにミョーに気持ちよくなる技があれば、それを出しても良いし。
と喜んでるうちに、長い日記になってしまった…。
この動画について出てくる一言といえば、やっぱりボーカルはDonaldがやることになって良かったね(w)というのと、なんでコンガなんか叩いてんだよー、仕事しろよジェフ・バクスターもったいねー(いや好きなんでw)、的なことかなあ後は。
しかし、これは根っこのリズムはラテンのつもりなんでしょうが、ベードラが8分の連打を多用して、普通はカル~くなっちゃいがちなのをいい感じの脂っこさ残してて、うまいと思うなあ。ライドの頭打ちもいいし。
で、そういうのもRingoが得意だったりするんだが(いや、わかってます。なんでもBeatlesに結びつけるのはやめます)。
しかしまったくWalterのアップがないのはなんでか????
ま、いいか…。
で、似たようなアプローチと思われる曲をもう1曲。
Steely Dan - "Black Friday"
これはAメロはおなじみE一発。で、それにまたヘンテコなコード進行のシンコペのキメが付いてるだけでめちゃめちゃカッコいい曲になっているという、曲がめちゃくちゃかっこいいのは天才のなせる技で、とても真似できないだろうけど、ミソというか、思いつきの種は何かと考えてみるとより楽しく遊べるんではなかろうか。
このキメのコード進行。
あるWebでは、A-G6-F7-G6-D#m7-A/D-A/B、僕が持ってる譜面では、A-G6-F#-G6-D#m-7-Dmaj7-Bsus4、別の譜面だと、A-G-F#-G-F#/D#-A/D-A/Bとなってて、特に後半が、なんじゃこりゃ?って感じだけれど、ギターかピアノでやってみればなーんだ、ってところで、
要するにこれ、ギターで言うと5フレットのA7を押さえて、ジャーンってやって、その後フォームはそのままで、3→2→3->4→5→7とずらしてってうまくない響きのところはベース音を変えてみて、さらにそれっぽいテンションを入れてるだけだよね。要らない音を弾かないで、入れると気持ちいいフレットを小指で押さえるだけ。
まあ"Do It Again"よりかは少し注意がいるけども、やっぱりベースと鍵盤の左手が適切な音程を動いてくれれば、ウワモのは基本フレットずらしだけじゃん、でいけるんでは。
この動画は、最近のもので、元の演奏のかっこよさはあまりなく、本人達がやってるからこそ、カッコいいというところもなくはないですが(いや、それでもこのバンドをライブで見てこの曲が始まったらちょっとウルウル来た…)。
これのスタジオ盤は確か、最初Jeff Porcaroが最初ドラムだったんだけど結局全部別の人に差し替えられたんじゃなかったっけかな。しかし、いわゆるTotoシャッフルて変なシャッフルでもなんでもないシャッフルが出てきたのは、この辺りからじゃないかしら。1975年。"Freeway Jam"が入ってる"Blow By Blow"も同じ年だねえ。
いや、これはこれで、これがいい曲やアレンジはもちろんあるわけだけども。
そんなところ、この辺の曲をやるときの一つの考え方としてどうでしょうかねえ、というのと、Steely Danについて言えば、このアプローチで果たして今の彼らの曲まで納得が行くのかどうか、Donaldあたり、どっかで学校行って勉強してたりしないか(Paulだって、どうも途中で勉強してる気配あるし、Stevieもだし)、その辺はまた探ってみたいと思うが。
しかし、曲をやるときに、コードは?と聞かれてなんかそれらしいコード進行を教える、というのも、どうも場合によってはどうなんだろう?と、思う事も多々あるわけで。
鍵盤の人がいないんだったら、とりあえずコード押さえてたまにずらせばいいです、とか言っておいた方が結果楽しいことになりそうが気がするのは僕だけだろうか。その辺、難しいなあ。
3コードだって、要するにAだったら5フレットのAと5フレットのDのコードフォームが出てきます。後は、メロディを聴いて適当にずらしてください、っていったら怒られるかしらw
いや、究極はAのコードだけ教えて後は適当にずらせ、かな?w
同じコードフォームだとAからDとか、遠いんだよなあ(泣