賃貸居住に概ね必須な退去時現状復帰条件をクリアする音対策について調べている。
防音・調音を考え始めて、防音要素として遮音と吸音は違うよとか、 二つを組み合わせるんだよとかはすんなり理解でき、 なるほど、順序としてはまず遮音かなとなり。
で、遮音効果は要するに重量とか密度によると。 まあそれもわかる。
1. 拘束すると効果なし?
ただ実際にどういう施工というか使い方を調べていくにつれて、 「遮音シートは裏表を拘束されていない膜として使えば多少遮音効果があるが、 ボードに貼る/挟むなどすると効果がなくなる。 厚いものなら重量による効果はあるが、 その遮音シートが本来持っている遮音性能は活かされない」 という記述をみつけた。
裏表拘束なしというのは障子紙を貼るように貼ることらしい、ふむ。 しかしWebや動画で施工例をいろいろみると、挟むのも貼るのもあるし、 どういうこと? ただ目を閉じてイメージしてみると、もっともな気のほうが 強まる。 さらに、「挟む」はともかく、「貼る」というのは貼り方にもよるのではないかと思う。 なんとなく貼ってるようでも実は拘束なしを意識して貼ってるケースもありそう。
で、拘束すると効果なしの物理的根拠を探したのだが、そこを明確に説明してる情報が ないんだよね。 振動の仕方に関係あるんじゃないかと思うんだけど、違うかな? 誰か教えて欲しいぞ。
2. 太鼓現象とは?
遮音シートと合わせて一般的な住宅団地やマンションの構造についても調べはじめた。 古い団地をリノベした部屋なので、調査結果と実際の比較対照がしやすいので モチベーションが上がる。
で、おそらくラーメン構造直床の建物で古いとはいえそもそも床や天井の遮音性能は 思ったよりありそう、というのが実際住んでみての感触とも合致するのだが、 それでも確実に音漏れ対策は必要と思われる。
となると壁や天井を足したいがどうやってやるか?
足しかたをいろいろ考えていたら、直床でない二重床とかGL工法の壁とかでは、 間の空間の存在が太鼓現象を引き起こしてかえって騒音が増すことがある、という 情報が。
ま、そういうことがあるだろうってのはドラム叩きゃわかるわね。
わかるんだが、しかしそうすると、壁や天井を足すとしても 空間を作っちゃまずいってことか?
それで遮音シートを拘束なしで貼るって無理くね?
と悩んだんだが、防音対策のプロと称する(疑ってるわけではないです念のため) ページでは、そういう太鼓現象を指摘してすぐ後に壁の間に振動を伝えない支持具を使って空間を作って防音効果を高める工法が紹介されてたりする。
この関係はいったいどうなってるのか? この実際はどうしたら調べられるのか、今日の調査はここまで。
まあ、まあ理屈のあるシミュレーションはできなくともどちらもありそうだというのは イメージはできるし、 やり方にもよるかもしれず、これはもう実験だな。 で、実験プラン、つまりどうやって足すかのやり方いくつかは思いつきはじめたので、 実験段階に持ち越しかな。
でも、明快な説明があるならパラメータありでもいいのでこれも知りたい。
しかし、庶民な賃貸宿借り生活でポータブルな音対策を考え始めると、 まあ必要な情報が多いこと多いこと。