2023-04-02 13:10:00+09:00

外秩父山地めぐり

奥武蔵グリーンラインを中心に

住み処の裏山から奥武蔵グリーンラインでさいたま県民の森まで行けそうということで、google mapsでコースを見繕ってでかけてみた。 外秩父山地を抱える自治体では林業が盛んであるとともに、そのために開かれた林道を整備して観光資源にするという動きが持続的に行われている模様。 奥武蔵グリーンラインもその成果ということか。

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麓の山里桜に菜の花。

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天文岩 。 江戸中期の天文学者である千葉歳胤が大岩窟に入り、数学、暦法、天文について独学したという。 ここを西の顔振峠を目指すのに経由地にすると、 吾野の高麗川沿いの谷まで降りないコースを選択できる。

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巡ってみてわかったが、山中幾つかの林道を整備した観光コースがあって、 ハイキングのみならず、ランニング、サイクリング、バイクのツーリングで かなりの人が来るが、毛呂山あたりそこまででもなく、 のんびりした雰囲気ではあったのだった。

とはいえ、谷に降りないコースはいくつか作れて、 今回は車だと相当大変な道を選んでしまったらしい。 ポンコツ軽四駆なのでなんとか乗り切れたが一部のここは歩く時のコースだなあ。 対向車がなくてよかったわ。

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蕨や薇はもう終わるのかこれからなのか。

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荒川支流の入間川・高麗川・越辺川の流域は西川林業地と呼ばれ、江戸時代から筏で江戸へ流送したので、「江戸の西から来る木材」すなわち西川材と呼ばれた由。 ( 西川林業について )

地元のボランティア団体によりハイキング道としての整備がされているとのこと。 ( 虎秀やまめクラブ )

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東吾野駅から顔振峠に上る道に出て一安心。 このあたりは休憩できるカフェ等もある。 東吾野あるいは吾野を出発して顔振峠まで上って下りてくるというのが、 手軽であり満喫もできるコースだと覚しい。

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顔振峠には茶屋が数軒あって賑わっている。 峠の名称はよくある義経弁慶の逸話から、 箱根を越えるとこういうのは大体倭建命か八幡太郎義家か義経弁慶だ。

千家元麿は白樺派の詩人で夫人が飯能出身ということでこの地方に縁ができたらしい。 実は白樺派といえばこちらに来て知ったのだが、新しき村というのは、 今は毛呂山にあるのだった。 「新しき村」、ご存知ですか?

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せっかくなので茶屋で休憩。 蕎麦もよさそうだったが、まだがっつり食べる時間でもなかったので、 山芋を入れた磯辺焼きとふきのとうの天ぷらを。 どちらも美味い。 5月になると山菜そばも出すらしい。 ということは蕨や薇はこれからか。

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次のポイント、黒山展望台。

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その次は関八州見晴台という大変威勢よいスポットだが…。

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入口から展望台までは結構きつい登りだったが、確かに関東地方がほぼ見渡せて 看板に偽りなし。 恐れいりました。

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ここが奥の院である高山不動尊は、 成田山新勝寺、高幡不動とともに関東三大不動の一つ。 もっとも 諸説はある模様 。 高山不動のおわす高貴山常楽院は寄らずに前を通っただけだが、 他の二つよりは大分地味なようである。 逆に好ましいともいえるが。

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降りるのはまあ楽である。

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檥峠。 「ぶなとうげ」と読むらしい。 なぜ「山毛欅」、「橅」、「椈」でないのかは不明。 「檥」はそもそも「ぶな」の読みも意味もないらしい

ではあるのだが、それらしい風景ではある。 ここに来るまでは綺麗に営林されている杉林がほとんどで、この辺りも 尾根の南側は杉林だが、北側は広葉樹林が多い。

地質も多少変ってるかな?という雰囲気。

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刈場坂峠。 顔振峠からここを経由し先の奥武蔵グリーンラインは、 環境省選定の 首都圏自然歩道(関東ふれあいの道) の幾つかのコースとも重なっている。

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さいたま県民の森を目指してのコースで最後のポイントは大場峠。 さあ着いた、と思ったら、なんと…。

県民の森に続く道、林道丸山線の入口にはバリケード、通行止めだった。 戻って調べてみると、 2019年の台風19号で被災したため区間通行止め となっていた。 google mapsはそういうのは知らない、というわけか…。

悩んでもしょうがないのであきらめよう、本日の往きはここまでとしよう、である。

戻りはもちろん同じ道筋は通らないので、関東ふれあいの道と外秩父七峰縦走ハイキングコースの重なりを意識して北側からの帰宅コースを選定して戻ることに。

以下は帰り道すがらの一部寄り道など。

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パラグライダー離陸ポイント。

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堂平天文台は訪れてみると、ドームはあるがキャンプ場もあってそちらがメイン な模様。 どういうこと?と戻ってから調べてみたら、 国立天文台・堂平観測所をリニューアルした宿泊施設 とのこと。 ときがわ町が事業主体となって運営されている らしい。 天文台として使われてはいないが、設備は残っていてドーム内の客室もあるらしい。 かなり興味を惹かれるところである。

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剣ヶ峰がここにもあった。 といっても、 Wikipedia によれば日本に複数存在する峰(山岳で、周囲より高まっている部分。頂き)や山の名前とのことで、 複数あるうちの一つということ。 人生でも剣ヶ峰はいくつもあるのと同じってことか。

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埼玉県の環境大気測定所。 天文台があったことでもわかるが、この界隈天文、気象、地質関係の観測施設が 多いらしい。 道路から奥まったところにあるようで気がつかなかったが、東大地震研の地震観測点も ある。

この後は白石峠からときがわ町の都幾川沿いに山を下り、越生を経由して帰宅。 写真がないがこのときがわ町もいろいろ面白いところがあった。

桜が咲くうちに再訪できたらいいが。