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読 . 坂本慎一 . 松下幸之助

『戦前のラジオ放送と松下幸之助 宗教系ラジオ知識人と日本の実業思想を繋ぐもの』 坂本慎一

読書中であった

読書中であった。

この図における、円錐の下には、経済状況や政治状況が配置され、 底面付近にはそれらの状況に即した具体的な思想が配置される。 ある経済状況で経営者が下した決断は、底面付近に位置づけられる。 逆に状況とは関係なく、より抽象度・普遍性が高い思想は円錐の頂点付近に配置される。 川口は、前者を底面的思想、後者を頂点的思想と呼んでいる。

また西田の哲学が広く受け入れられたことについて、従来はその理論が時代に合っていたとするなど、 時代状況と思想内容の連関を指摘するものが多かった。 しかし、一般的にいって、ある理論が優れているからといってすぐに広まるわけではなく、 まして哲学ともなると普及のスピードは他の学問に比べて遅いのが当然であろう。 西田哲学が戦前において多くの人に熱狂的に受け入れられた要因として、高神のラジオ出演を考慮するべきではないか。

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西田が当然の前提としているこの二つの論理は、新仏教運動が旧仏教勢力と戦って勝ち得た思想であり、 彼らの運動の成果であった。 西田が新仏教徒同志会メンバーだった鈴木大拙と若い頃から懇意にしていたことをあわせて考えると、 西田は新仏教運動が切り開いた地平の上に自らの哲学を育んだと言えるのではないか。

河野もしばしば「負けじ魂」を強調しており、 「日本精神」の基礎は「まじめ」「おかげさまで」「負けじ魂」の三つであると主張していた。 別なところでは、「負けじ魂」「真面目」「御蔭様」という「気持」は「日本固有の道」であるとしている。