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読 . 技 . 山本隆三 . energy

『間違いだらけのエネルギー問題』 山本隆三

読書中であった

読書中であった。

ちなみに、幸福の国と自称しているブータンは、1976年に国王がGNHを提唱し、 2005年の国勢調査で97%の国民が幸せと答えたことから、幸せの国として注目された。 ただ、多くの社会学者は、この調査では回答欄が3つしかなかったことを問題と指摘した。 「とても幸せ」「幸せ」「不幸」の3選択肢の中から1つ選択する形になっていたからだ。 その後の回答欄を増やした調査では幸福と答える人は大きく減った。 ワールド・ハピネス・レポートの最近のランキングにはブータンは登場しないが、2019年のランキングでは95位だった。 所得と幸福度の関係の調査でも相関関係があることが分かっており、やはり経済的に豊かであることは重要なことだ。

そのため、水素利用時に直接のCO2排出量はなくても、間接排出量がある。 例えば、天然ガスから製造される水素を利用し、水素1kgで125km走行可能な燃料電池車(FCEV)を走らせると、 走行時にはCO2の排出はないものの、水素製造時の排出量を考慮すると1km当たり80gが排出されることとなる。 結果としてハイブリッド車を少し下回る排出量となってしまい、温暖化対策には大きくは寄与しない。 そのため、CO2排出を伴わない水素製造方式が検討され始めた。 その一つの方法は、化石燃料から水素製造時に排出されるCO2を捕捉し、 地中に貯留するCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)と呼ばれる方法を利用することだ。

輸送部門での水素利用を想定していた欧州諸国が、製造業を含む幅広い分野での水素利用に積極的姿勢を示し始めたのは、 2018年11月欧州委員会が2050年脱炭素、実質排出量ゼロを目指すことを明らかにしてからだ。 脱炭素を行うのであれば、 コストがかかるCO2の捕捉・貯留装置、CCSを設置しない限り天然ガスも利用することは難しくなり、 産業部門の脱炭素には水素が必要になると考えられ始めた。

欧州、米国が水素製造の主力として考えているのは、 再エネあるいは原子力の電気を利用した水の電気分解(電解)による水素製造だ。 今は電解装置の価格が高いので、天然ガスあるいは石炭から製造する水素との比較では水素製造コストは高いが、 大量に水素製造が開始されれば、電解装置の価格が大きく下落すると欧米諸国は考えている。

研究者によると、温暖化の影響で暖かい空気が北極上空に入り込み、極渦と呼ばれる北極の寒波が押し出され、 米国や欧州に下り寒波が引き起こされると言う。 温暖化が寒波を引き起こすとなると、異常気象は全て温暖化のためとなりそうだが、 そもそもCO2が温暖化を引き起こしているのかとの反論もある。 CO2濃度と気温上昇との関係、気温上昇と異常気象との関係など、地球のこととなると分からないことも多い。