2009-01-06 03:00:00+09:00
読 . mixi . 鈴木理生

『江戸はこうして造られた』 鈴木理生

mixiレビューから転載

家康の「江戸入り」時の当所の曖昧な前史を資料により焙り出す。そこには以降の地誌では消された名である「江戸前島」なる波蝕台地があり、主に円覚寺の所領としてそれなりの繁栄をしていたらしい。江戸幕府が行った江戸を中心にした、今の利根川流域にまで及ぶ「天下普請」は、幕藩体制の首都となる江戸の都市インフラ整備を目指すとともに、家康江戸入り以前の痕跡を消し去るものでもあった。

著者はひき続き江戸の実像を資料から明らかにする仕事を続けているが、それも含め、「江戸」のイメージに何かしら惹かれたり意味を見出したりしそうな人には必読書。

日記に補遺 があります。