2011-10-21 16:47:00+09:00
日記 . mixi

[ノコト話] Bert Janschのこと

mixi日記から転載 id=1787718206

Steve Jobsの死が世界を駆け巡ったまさに同じ日、一人のミュージシャンが世を去った。Bert Jansch。Jobsと同様、癌との闘病の果て。生ギター弾きならば、あるいはBritish Rockのファンなら当然知ってるはずのこの人、あるいはPaul Simonが好きならば。

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Bert Jansch - Angie

Davy Grahamのこの曲を、Paul Simonを始め、多くのミュージシャンに知らしめ、レパートリーに取り入れさせたのがBertの"Angie"であったようだ。Davyの端正なスタイルとは違って、かなりアグレッシブなスタイルだけど、僕はどちらも好きだ。最初のスタジオ盤はさらにアグレッシブ。

この人はずっとYamahaのギターを使っていて、Yamahaというと、僕なんかはとにかくゴツイ音という印象があるのだが(音量もあって、あの作りでなんであんなデカい音がでるんかねえというところもある)、この人が愛用していたのも分かる気がする。

そして、Zeppelin(というかJimmy Page)の"Black Mountain Side"の元になった、"Black Waterside"。

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Bert Jansch "Black Waterside"

この曲のおかげでPageに対して複雑な感情を持つ人も多かろう。"Black Mountain Side"のCreditがPageになってるのは、仕方がないとして。まあといってもつまりそういうものなのだし、そういう意味ではPageとJobsには共通するところが多いかも知れないな。いちおう、"Black Mountain Side"はDrop-Dチューニングだけど、"Black Mountain Side"はDADGADだったりするし、まったくおんなじというわけではないことは確かw

John Renbournと二人でやった"Bert and John"のアルバムや、この二人にJacqui McSheeのボーカルも入れたPentangleでの役割の印象のせいか「ギタリスト」として語られる事が多かったけれど、確かにギターもうまいんだけど、やはりむしろ弾き語りの歌手と見てこそ彼の個性がはっきりすると思う。彼の声はえらくナイーブで、若い頃は「いかにもフォークソングを歌いそうな声」で、曲によっては逆に物足りなさを感じるテイクもあった。だけども歳を重ねるごとにナイーブな中に陰影を感じさせるような声になってきたなあと思う。

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"Blues Run The Game" - Bert Jansch - One-Take

この動画はなんだか、1テイクで録音録画した動画を放送する番組なのかな?えらく無謀なw とはいえ、Bertなんかにはうってつけの企画ではあるな…。 これ、映像はデジタル1眼のHD動画じゃない?w 据え置きのカメラも写るけど。

もう1曲。

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Bert Jansch - Ive got a feeling

タイトルが凄いけどw Pentangleの2nd(1968)にも入ってるから、むしろPaulのほうがイタダキしたのか、I've gotta feelin' ~、てな言い出しの当たり前さがどの程度なのかもわからないけども。

Pentangleはもちろん男女のハモりがたくさんあるし、後にも同様のスタイルで演奏してるけど、今回探してみたらこんなのがあった。

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Anne Briggs & Bert Jansch 1992 Go Your Way My Love

PentangleのJacquiの、よく言えば清楚、悪く言えばカマトトっぽい歌とまた違って、この歌も良いと思うが、歳も近いし、大分昔からBertと、音楽的にもそれ以外でも、てことのようだが、つきあいがあった人らしい。

Bertよりも早い時期に幅広く活動を始めていて、輝かしきPentangleのデビューアルバム冒頭を飾る"Let No Man Steal Your Thyme"、Briggsもかなり早い時期にステージでやっていたという。まあこの曲はTraditionalだから、調べるといろいろ出てくるのかもしれないが。"Blackwaterside"の元はBriggsがBertに教えた曲らしい、なんてことも出てくるな…。いやはや、これはちと見過ごせない人のようだ。となると、なんでこの人がPentangleに入らなかったのか?てな疑問も湧いてくるが、まあ、それは今はよかろう、Bertのこと。

誕生日が11/3なんだね。ついこないだDavy Grahamもやはり癌で亡くなったし、生で聴いてみたい人が、どんどん居なくなる21世紀、ではあります。

Bert Jansch - R.I.P.