SSD入れてiTunesにためた音源をミュージックでさほどストレスなく聴けるようになり、 時々探索してるのだが、XTCの音源かけたらここのところ脳内ループになっている。
"Senses Working Overtime"の"English Settlement"あたりまでの音源しか 残ってないのだが、あ〜その後もあったよなあいい曲、と思ってミュージックで 検索してみたら出てきた"The Ballad of Peter Pumpkinhead"。
1992年だから丁度30年前、てことはワタクシ三十歳になったばかりの頃か、 "Nonsuch"の1曲目なんだけど、何故かそれではなくて、Gribouillage EPという 今や検索してもあまり情報が出てこないEPを買って聴いてすげー衝撃受けたんだった。
丁度曲作りに行き詰ってる頃で、デモ録音であるこれを聴いて、 なるほどデモでちゃんとしてないと何やってもちゃんとしないのね、というのと、 キャリアを積んで突き抜けてくるとこんなのが作れるんだ、XTC、Andy Partridgeこの時 四十歳くらい、自分の才能で後十年でここまで突き抜けるのは絶対無理、死ぬまででも 絶対無理、と絶望したもんだった。
こういう突き抜けかたは喩えば陽水の「少年時代」なんかに強く感じるのだけど、 こんな曲ができちゃったらまあソングライターとしてもシンガーとしてもなんか 「上がり」ではないかと。
と感じたのは「少年時代」が1990年でまだそこから感じたあれやこれやが 抜け切ってなかったからかな。
ま、当時はこんなに長生きできるとは露ほども思わなんだ。
今はまあ自分には「上がり」は来ないだろうなあという予感はむしろずっと続けられる わけだからいいか、くらいに思ってるけども。
しかし今回"Nonsuch"のテイクもあらためて聴いてみたけど、このデモ録音のほうが ワタクシは好きだな。