北千住KNOCKのオープンマイクイベント"Sunny Aco Afternoon"、略してサニアコにて。
必ず三曲新曲披露サーキット無事四周目終了。
- 00:00 いいことありゃしない
- 04:40 流れてゆく
- 09:18 ギャロップ
ルーツミュージック(主にアメリカーナ)の影響下の曲、変な曲、普通の曲を一曲ずつこの順番で。
『いいことありゃしない』
12小節のブルース進行、いわゆるスリーコードは音楽における二十世紀最大の発明だと思っているのだが、 自分で作るとなると、つい弄って伸ばしたり違うコードを入れたりしがち。
だけど、そんなことばかりやっててもダメだろう、ということで素直にスリーコード、いわゆる「二つ目上がる」ヤツで。
Jimmy ReedやLowell Fulsonが好きなのでああいう飄々とした雰囲気を出したいのだが、どうもうまくいかないようである。
もっとも、Johnny Copelandとかも好きでこっちは熱唱系なのでしかたないのかもしれない。 ここで諦めず引き続きトライしたい、するべきトコロ。 この回としてはルーツな曲の位置付け。
『流れてゆく』
弾き語りの一方のしっかりしたスタイル、Bossa Nova。 João Gilberto大好きだけど、Bossa Novaはそれだけじゃなくて、 それにあのTom Jobimによる謎なハーモニーがないといけない。
なので、変な曲と捉えていただけるかもとは思うが、いや、これはこういうのが普通でしょう、 といいたい気持ちもかなり。
これはまだまだ変わっていくだろうという予感。
古事記、日本書紀などの日本の神話は「神話」というには、 あまりに権力の意図によって変えられている感こそあれ、 その中から、神話的なイメージを取り出してみたいという望みも、またある。
わだつみのいろこのみや、とかね。
まあ一応変な曲な顔をしてもらった、というところ。
『ギャロップ』
とにかくどこか脂っこく、泥臭く、雑に行きたいというのが思いの常だけど、 無防備にさらっとやってみると意外にね、なんか爽やかになっちゃうというのは いつも気にしているところではあるけど、こういう曲でもただ爽やかなだけでない、 というところに行ければ本望ではあるのだが。
気にしていないとJohn Denverとかカレッジ・フォークみたいになってしまう、 それは避けたい。 避けたいがそれゆえやらない、というのはもっと避けたい…。
というわけで、結果、今回の普通の曲はこれ。
やった後で聴いてた人に「泉さんらしくない」といわれたので、 つまり普通に納まったということであろう、と納得しておいた。
毎回感じるのは、それなりに仕込みができてるつもりでも、 やっぱり一度俎板に載るのと載らないのとでは大違い、ということ。 まあわかっていることではあるけども。 キーの選択とか声のはりかたとか、やっぱり人前でそれなりな状況で一回唄うと全然違う。 そういう意味ではお金払ってそういう状況でやらせてもらうオープンマイクというのは、 同じ金額払ってスタジオ入って練習するの以上の効果があるなと感じている。
ありがたいことである。